普段使いじゃないグラス、という愉しみ

ささやかな宴をしたい夜ってありませんか? きっかけは「心配していた仕事が無事に終わった」とか「健康診断の結果が良かった」とか、そんなちょっとしたこと。ビッグイベントじゃないから気張って出かけるわけでも、友達を誘うでもなく、家族とちょっと一杯飲むくらいの宴をしたい夜。私にはたまに訪れます。そして、そんな日に登場するのがこのグラス。ニューヨークを拠点に活動する陶芸家Shino Takedaさんの作品で、4年ほど愛用中のものです。もともと幡ヶ谷のパドラーズコーヒーで使用されているマグカップがなんとも味があって可愛いなと思っていたところ、その作者であるShinoさんのポップアップショップ開催との知らせを聞きつけ、そこでゲットしました。

グラスとして使わない日はオブジェとして飾っています。
グラスとして使わない日はオブジェとして飾っています。

会場にいらっしゃっていたShinoさんが「完璧な不完全さを目指したい」と言っていたように、作品はどれもてびねりならではのプリミティブな手触りや色使いが魅力的。このグラスもなんとも愛嬌のある佇まいで、少しだけ特別な晩酌を楽しく彩ってくれています。それから普通のワイングラスよりも小さく、おちょこよりは大きいという絶妙なサイズ感も個人的にはお気に入りで、「すぎない程度に呑みたい」という平日の夜にも最適なんです。

豆皿と同じくらいの半径です。
豆皿と同じくらいの半径です。

いつもの食卓ではもっとプレーンなガラスのグラスを使用しているし、友人を招く日は大容量のワイングラスを登場させますが、ささやかな宴には気取らない愛らしさがあふれる、このグラスがいい。何より普段使いじゃないという点が、ハッピーな気分を後押ししてくれる気がします。ちなみにポップアップショップにはマグカップがお目当てで出かけたものの、私が到着した頃には既に完売。Shino TakedaさんのWEBSHOPやたまに入荷のあるBULLPENSHOPを覗いて、いつかそちらもゲットしたいと目論んでいます。

エディターHAプロフィール画像
エディターHA

ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。

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