【ダミアーニ】のジュエリー、「ベル エポック」​​｜人生を彩る名品図鑑

金細工のマエストロと呼ばれた一流の職人、エンリコ・ダミアーニが、イタリア・ヴァレンツァで1924年に創業した、ダミアーニ。創業から今年で100周年。長い歴史の中で、メゾンは家族3世代でバトンを繋ぎながら、伝統的な金細工の技法と先駆的なマインドが光るジュエリーを数多く発表してきた。その卓越したクラフツマンシップと、独創的なクリエイティビティは高く評価され、各国の王族や名門貴族、文化人をはじめとするセレブリティたちを魅了。イタリアが誇る名門ジュエラーとして、現在まで確固たる地位を築いている。

そんなダミアーニを代表するアイコンジュエリーとして今回紹介するのが、1996年に発表された「ベル エポック」コレクションだ。“ベル エポック”とは、19世紀末〜20世紀初頭にヨーロッパが繁栄した“美しい時代”のこと。この時代には新しい文化や芸術、そして科学技術が次々と生まれ、その中で“映画（シネマトグラフ）”も誕生。この創成期の華やかな銀幕の世界と、映画監督や画家たちのミューズとしても愛されたミステリアスで優美な1920年代の女優たちを讃えたコレクションが、「ベル エポック」だ。

“ジュエリーアート”とも称される、芸術的なルックスの「ベル エポック」コレクション。そのアイコニックなデザインを特徴づけているのは、太いアウトラインやアールデコ調の幾何学的なモチーフだ。

力強く縁取られたフレームの内側に、ラウンドやスクエアにカッティングされたストーンをセットしたユニークなデザインは、映画のフィルムのリールからインスパイアされている。さまざまなシェイプのダイヤモンドが織りなすダイナミックな光の煌めきは、銀幕のスターさながらの重厚さと存在感。身につけるだけで、すべての人をレッドカーペットを歩くスターのように輝かせてくれる。

また、「ベル エポック」コレクションの中には、外側のフレームと内側のモチーフで構成されたデザインを活かし、内側のモチーフがくるくると回転したり、前後に動かせる仕掛けを取り入れたアイテムもラインナップ。身につける人の動作によって“動くジュエリー”というチャーミングな設計に、ダミアーニの独創性と高い技術力がうかがえる。

イタリアで最も名高い金細工師が集まる街、ヴァレンツァに誕生したダミアーニは、常に真の芸術作品としてのジュエリーを生み出すことを目指してきた。ジュエリー製作において最初から最後の工程まで、メイド・イン・イタリーであることを貫くこと。そしてすべてのジュエリーを、ヴァレンツァの熟練した金細工職人たちがハンドメイドで製作することで、地元の職人の伝統を守り、技術力をさらに高めながら、ダミアーニという100年続く物語を紡いできたのだ。

また、ジュエリー界のオスカーとも言われる「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」を、世界最多の18回受賞した世界で唯一のジュエラーという実績からも、ダミアーニの卓越性がうかがえるだろう。

モダニティを引き出すフレームの直線的なデザイン、芸術性を高める繊細なアールデコ調のモチーフ、輝きを最大限に引き出す、ダイヤモンドの繊細なカッティングとセッティング、そしてポリッシュ……。「ベル エポック」においても匠の技は随所にちりばめられており、この気品に満ちた作品には間違いなく、身につける人に自信を授ける魔法が秘められている。

このようなダミアーニの職人たちのプライドと伝統、技術力、そしてジュエリーに対する飽くなき情熱こそが、「ベル エポック」をプレシャスジュエリーとして輝かせる理由といえるだろう。

「ベル エポック」が人気を集める理由のひとつとして、その多彩なラインナップも挙げられる。ダイヤモンドをふんだんに使った壮麗なジュエリーから、ルビー、サファイア、エメラルドの三大貴石で彩った華やかなデザインのもの。さらに、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドなどの地金だけで仕上げることで、グラフィカルなデザインを際立たせたアイテムまで、素材のバリエーションも実にさまざま。

また近年では、クラウン（王冠）をモチーフに、定番のクロスモチーフをより細身にシェイプした「ベル エポック・クラウン」や、「ベル エポック」のデザインに現代のデジタルフィルムの要素を加え、コンテンポラリーなムードに昇華した「ベル エポック・リール」など、新シリーズのアイテムも続々と誕生している。

ここからは、そんな充実のラインナップを誇る「ベル エポック」コレクションの中から、SPUR.JPが注目したアイテムを一挙に紹介！

三大貴石を用いたカラフルな色使いのアイテムも人気が高い、「ベル エポック」コレクション。ダイヤモンドとルビーを交互にセットした華麗なリングは、指にはめるだけで凛とした美しさと強さを授けてくれる。

ダイヤモンドの眩い輝きが、耳もとにドラマティックなムードを醸す。ホワイトゴールドがベースとなったクリーンで知的な印象で、普段使いはもちろん、オケージョンにもぴったりだ。

「ベル エポック」のシグネチャーとも言える、クロスモチーフのネックレスは、トレンドに左右されず、“一生ものジュエリー”として愛用できる名品。使用している貴石の種類や地金のカラー、サイズによっても印象が異なるので、好みや着用シーンに応じて自分らしいものをチョイスして。ピンクゴールドとダイヤモンドの組み合わせなら、可憐な印象に。

「ベル エポック・クラウン」シリーズより、創業100周年を記念した日本限定の「ベル エポック・クラウン アイスバーグ ネックレス」が誕生。大西洋に浮かぶ雄大な氷山をデザインソースに、透明色の雪の結晶が海の深い青に流れていく美しいグラデーションを、ダイヤモンドと色調の異なるサファイアで表現。クールで詩的な世界観に魅了される。

「ベル エポック」のクロスモチーフというと、ネックレスのイメージが強いが、ブレスレットタイプも必見。華やかなクロスモチーフと、シンプルなホワイトゴールドのバンドという組み合わせで、スマートな手もとに。

クラシカルな「ベル エポック」の世界観に、現代のデジタルムービーにおけるダイナミズムと即時性の要素を加え、よりモダンなデザインに再解釈した人気の「ベル エポック・リール」。フィルムのリールのように中央部分のモチーフが回転する仕掛けがユニークだ。

「ベル エポック・リール」の端正でモダンなデザイン美を際立たせる、ゴールドだけで作られたミニマルなブレスレット。エレガントなピンクゴールドが、手もとにさりげない気品を添え、いつものコーディネートをクラスアップしてくれる。

眩いダイヤモンドが存在感を示しつつ、モダンなリング状のモチーフでどんなファッションにもマッチするネックレス。2サイズ展開で、小さいサイズのものはよりデイリーに使いやすい。