本をシェアしたり深掘りしたり。今注目のブッククラブをのぞいてみました!
本をシェアしたり深掘りしたり。今注目のブッククラブをのぞいてみました!
SPUR編集部ブッククラブ潜入リポート
『一心同体だった』
山内マリコ著
集英社文庫/990円
潜入した人
本特集の企画を担当。友人と小規模な読書会を開いた経験があり、もっと世代や立場の異なる人の集まる会に行ってみたいと模索中。
迷いごと共有できる仲間とともに複雑なトピックに向き合う
潜入してみて…
職場や学生時代のコミュニティとはまったく異なる、本を媒介に出会った人たちとの会話は、刺激に満ちている! 本を読み、感想を考え、相手の話に耳を傾ける——この一連の流れが、タイパの時代にのみ込まれ、蔑ろにしていた自分を振り返る時間になりました。
同じ本を読んだはずなのに、性別も年齢も職業もバラバラなメンバーだと見える景色がこんなにも違うということが新鮮でとても面白かった! 周りの意見を聞いて、そういう“読み”をするか、と解釈に膝を打つことも。本の楽しみ方がぐんと広がった気がしました。
今回潜入したブッククラブはこちら!
BOOK CLUB❶ LATE CHAPTER CLUB
心理的安全性が保たれたスペースだからこそ本音で感想を語り合える
スタート:2025年
開催:月1回
メンバー:9人固定
suzuさんX: @nezimaki49081・MiwakoさんX: @favvy0702
「LATE CHAPTER CLUB」の共同主宰者。
「LATE CHAPTER CLUB」は、主宰者の一人suzuさんがXに「読書会がしたい」と投稿したことをきっかけに生まれた。
「コロナ禍以降、デュア・リパやナタリー・ポートマンなど海外セレブがブッククラブを立ち上げ、読書を通して他者と積極的に交流している姿を見て、ブッククラブに興味を持つようになりました。私自身、働く中で読書の機会が減っていたこともあり、本を読み、感じたことを誰かと共有する時間に豊かさを感じたんです。ただ、そのときは日本ではまだあまり根づいていない文化で、それなら自分でやってみようと思い、共同主宰者のMiwakoさんとこのブッククラブを立ち上げました」(suzuさん)
開催は月一。課題図書は、メンバーがローテーションで選んでいる。
「公平性を大切にしたかったことと、主宰者による選書の偏りを避けるため交代制に。参加者の多様なバックグラウンドもあり、これまでの課題図書を振り返ると、昭和の名作やSF小説、画家の一生を描いた作品など、ラインナップはバラエティに富んでいます」(Miwakoさん)
このクラブは固定メンバーによる、クローズドな会を保っている。
「心理的安全性を確保するために、メンバーは固定にして、積極的な発信も行なっていません。近年のSNSは多くの人の目に触れるからこそ、正直な感想が思わぬ文脈で受け取られることもあります。一方で、信頼できる人が集まるこの会では、それまでの関係性があるからこそ、たとえ意見が違っていても率直に語り合えるのが魅力です。そんなセーフスペースのようなコミュニティで今後もあり続けたいです」(suzuさん)
\参加者の声/
参加者のバックグラウンドが多様だから、紹介される本の種類も幅広く、自分にはなかった視点に出合える。
社会人になって消えていた読書習慣が復活。人と感想を共有する豊かさを実感中!
読書会に参加してから、本の選び方の軸ができた。また、語る場があることで、これまで「なんとなくよかった」で終わっていた感想を、「ここがよかった」としっかり言語化できるようになり、思考が深まった。
月1回読書会があるおかげで、忙しい日々を一度リセットできる。本を読み、じっくり感想を考えるその時間が、自分と向き合うきっかけになっている。
月1冊というノルマのおかげで読書のリズムができ、今では月3〜4冊読むように!
BOOK CLUB❷ OH! MY BOOKS
一人ひとりのペースや考えを尊重した無理なく自分と対話できる場
スタート:2023年
開催:月1回
メンバー:都度募集(抽選制)
\参加者の声/
同じ作品に興味を持つ者同士だから会話が弾む。新しい視点に出合う瞬間が、何度も訪れます。
情報があふれるSNSから離れ、一冊の本を時間をかけて読む。そして、Reading Partyで、さまざまな年代の人たちと考えたことを語り合ううちに、その作品が自分の中に深く根づいていくのを感じます。
この場所でだけ顔を合わせる 関係だからこそ、気兼ねなく普段ならためらう話もできる。
BOOK CLUB❸ 書肆喫茶mori
情報が限られた海外マンガにアクセスする最短ルート
スタート:2025年
開催:月1回
メンバー:都度募集、オンライン参加もOK
BOOK CLUB❹ Silent Book Club
開催場所はストーリーズをチェック! フラッシュモブ形式で行う黙読会
スタート:2024年
開催:年6回程度
メンバー:その都度募集
2012年にサンフランシスコで始まった「Silent Book Club」。参加者がそれぞれ好きな本を持ち寄り、ただ黙々と読書を楽しむというのが特徴で、世界中に広がる読書コミュニティです。その日本支部である私たちは、「書を持って、街へ出よう」をテーマに活動しています。海外ではカフェなどで予約制で開催されることが多いですが、私たちは公園や広場など、開かれた空間で実施しています。読書とセットで、行きたかった場所に行くきっかけになればと、小田急ロマンスカーや美術館のカフェなどで開催したことも。予約不要で、開催場所は毎回インスタグラムのストーリーズで告知しています。こうしたスタイルだからこそ、気軽に参加してもらえるのが魅力。課題図書や感想の発表にハードルを感じる方はもちろん、一人だと集中力が続かない方も、街の中にふと現れる読書の風景に身を置けば、読書に没頭できるはずです。
























昨年、韓国人作家に取材した際、若者の間で読書会が流行していると知り、興味津々。カジュアルに参加できる場を探し中!