2026.08.24

プレフォールの新作とともに。カフェ・ソサエティに憧れて

現在、三菱一号館美術館では『“カフェ”に集う芸術家ー印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで』が開催中。芸術家たちが語り合い、創作の生まれる場所となった、パリのカフェに、想いを馳せて。

現在、三菱一号館美術館では『“カフェ”に集う芸術家ー印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで』が開催中。芸術家たちが語り合い、創作の生まれる場所となった、パリのカフェに、想いを馳せて。

INDEX

60年代のパリを心に描いて

ルイ・ヴィトンのドレス

ドレス¥1,171,500・ピアス¥77,000・ネックレス¥194,700・ブレスレット¥135,300・靴¥266,200(参考価格)/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

1960年代のムードをモダンに昇華した、ルイ・ヴィトンのプレフォールコレクション。映画『5時から7時までのクレオ』(’62)を思わせるブラックドレスをまとい、左岸のカフェへ。ジュエルボタンがリズミカルに並び、ウイットに富んだ知性がにじむ。この一着があれば、まだ見ぬカフェ・ソサエティが少しだけ近づく気がする。

カフェに集った彼女たちに続く、自由な装い

バレンシアガのジャケット

ジャケット¥500,500・シャツ¥171,600・パンツ¥233,200・タイ¥67,100(すべて予定価格)/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

メンズのスーツに身を包み、気分はさながらジョルジュ・サンドのように。ブラックコーヒーを片手に空想を巡らせる時間も、創作に欠かせないひととき。思索にふける午後に寄り添うのは、クリストバル・バレンシアガ自身の装いから着想を得たコレクションの一着だ。端正なテーラリングを現代的に再構築した。美しい仕立てが、大胆なエレガンスを静かに映す。

モダンウーマンの肖像を描く

シャネルのカーディガン

カーディガン¥864,600・ベスト¥543,400・スカート¥757,900・ピアス¥126,500・ネックレス¥309,100/シャネル

カフェで見知らぬ誰かの会話に耳を傾け、自分の物語を育てていく時間。マルチカラーを大胆なパッチワークでつなぎ合わせ、アールデコのエッセンスも融合したセットアップをまとう。その型にはまらない自由さは、現代のシャネルが描く女性像そのもの。既成概念にとらわれず、自分だけのスタイルを貫いたガブリエル・シャネルの精神を今に宿して。

ベル・エポックを夢見て

ボッテガ・ヴェネタのドレス

ドレス¥2,189,000・サンダル¥478,500〈オンライン限定〉・ピアス¥100,100(ともに参考価格)/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)

ロートレックが描いた、華やかな舞踏会に想いを馳せて。燃えるような赤のビスチェドレスは、コットンとビスコースのフリンジテープを大胆なイントレチャートへと昇華。構築的なシルエットに、ボッテガ・ヴェネタが培ってきたクラフツマンシップが息づく。優雅さに溺れるのではなく、自らの意志で未来を選び取る。そんな現代のエレガンスを表現。

現代の日常に、過去のエスプリを

ディオールのカーディガンとデニム

カーディガン¥540,000・デニム¥600,000・靴¥230,000・ブラウス¥500,000(参考価格)/クリスチャン ディオール(ディオール)

カフェで拾い集めた言葉や情景は、やがて自分だけの物語へと姿を変える。ジョナサン・アンダーソンは、18世紀の装飾性と現代のリアリティとの間を自在に行き来し、クチュールの華やぎをデニムへと落とし込んだ。ドレスアップとデイリーシーン、その境界を越える自由な感性が、次の一歩を軽やかに後押しする。

創作に向かう帰り道にまとうのは、アイコニックなモチーフ

ジバンシィのコート

コート¥924,000・ピアス¥85,800/ジバンシィ ジャパン(ジバンシィ by サラ・バートン)

フランソワーズ・サガンのようにレオパード柄のコートを羽織って、午後の余韻を胸にアトリエへの帰り道を歩く。首もとを飾るのは、オードリー・ヘップバーンが愛したボウディテールを、サラ・バートンが現代的に再解釈したデザインだ。

ジバンシィのコート

撥水加工を施したテクニカルな素材使いとクラシカルなエレガンスが、過去と現在を軽やかにつなぎ、創作への高揚感をそっとかき立てる。

インスピレーションを結ぶリボンタイ

ヴァレンティノのシャツドレス

シャツドレス¥401,500・ピアス¥437,800/ヴァレンティノ インフォメーションデスク(ヴァレンティノ)

扉を閉めると、ようやく静けさが訪れる。カフェで見つけた憧れや会話は、自分だけの空間で少しずつ私の表現へと変わっていく。今季、メゾンのアーカイブスから着想を得たアレッサンドロ・ミケーレは、時代の記憶を受け継ぎながら、フレッシュな感情を宿す一着を生み出した。マスキュリンなシャツドレスにあしらわれたドット柄リボンが、軽快な遊び心を添える。

余韻を生む服で思索を深めて

セリーヌのシャツドレス

シャツドレス¥363,000・パンツ¥566,500・サンダル¥192,500(すべて予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ)

ルーズなシルエットのシャツドレスが生み出す余白から、思考がゆっくりと流れ始める。さまざまなプリントを重ねパッチワークしたパンツのように、記憶も感情も、出合った言葉も、自由に重ね合わせて。創作とは、そんな断片を、自分だけのかたちへと編み直していくこと。そして、夢見る作家に似合うのは、きっとこんな装いだ。

私だけの世界をまといたい

プラダのドレス

ドレス¥748,000(参考価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

ミウッチャ・プラダは、男性性と女性性、過去と未来、エレガンスと日常といった境界を曖昧にしながら、服を通して人間の複雑さそのものを描き出す。だからこそ、クラシカルなドットプリントに同柄のボウを重ねた装いは、どこかノスタルジックなのに新鮮だ。憧れた時代を胸に抱きながら、自分だけの物語を描き始める。その静かな決意に、この一着はそっと寄り添ってくれる。

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