獅子座(7.23 - 8.22)

今だからつくれる対人関係がきっとあるはず

対人関係が最大のテーマとなっている、2021年の獅子座。上半期は一部地域に緊急事態宣言が一度ならず発出され、そうでない地域でもステイホームが推奨されるなど、いつものようなコミュニケーションをはかりにくい半年間でした。12星座占いで年間や上半期の運勢をご覧になっていた方は「せっかく対人関係がいい時期なのに」とがっかりする向きもあったでしょうか。獅子座のみなさんなら、たとえがっかりしても「でも自分は自分！できることをやる！」なんて平常運転で過ごしていそうな気もします。が、もし「期待してたのに」としょんぼりされているなら、下半期にしっかり取り戻していけるのではないかと思います。あなたが望めば……では、ありますが。

対人関係がいい年、というと誰とでもうまく話せて、仕事でなんらかの提案をすれば「いいねいいね」と盛り上がって、親友や運命の人ともガンガン出会って……といったノリノリの一年を想像する方も多いのですが、2021年の獅子座の人々に求められるのは「真正面から全力でコミットする」「時間をかけて、じっくりと関係をつくる」ということです。信頼ベースの関係だけにストレスフルなときもありますし、しっかり向き合おうと思えば時には言いづらいこともはっきり言わなければいけません。もちろんノリノリなときもあるだろうと思うのですが、こうした試練も乗り越えてこそ、真の絆が育つときなのです。

たとえばコロナ禍で顔を合わせられないなら、ビデオ通話でのコミュニケーションに最善を尽くせるように努力する。粘り強く意識合わせを試みる。今までどおりのコミュニケーションを目指すのではなく、こうした状況下でも心を通わせることを志す。これまでを最善と思わず、状況に応じたベストをつくれることが強いのです。会えないことが育てる縁も、あるかもしれません。

そうしたなかスタートする下半期。10月上旬くらいまでは、ちょっと「疲れた」「自分らしくないかも」と思うことが増えるのかもしれません。おそらくですが、上半期に頑張りすぎていたのではありませんか。いいコミュニケーションをしたいと思うあまり神経を使いすぎたり、自分を変えようとしすぎたり。場合によっては相手の影響を受けて、変に頼りすぎたり「こんなによくしてくれているから我慢しなければ」と自分を抑えたり、といったこともあるかもしれません。

ただ、こういうことは決して、ネガティブな意味だけを持つのではないはずです。頑張りたいと思えるほどの相手に、出会えているということなのでしょう。人は100％わかり合うことなど不可能なのだとわかっていても、わかりたいと思う矛盾を乗り越えてこそ、真の意味で相手も自分も尊重する術を身につけられるのでしょう。

10月中旬、対人関係にはまた、まっすぐに人と関わっていける時期が戻ってきます。これまで他人に弱みを見せまいと頑張りすぎてきた人、悩みを抱えがちだった人も、ほどよい頼り方や、お互いがお互いを活かし合える甘え方を見つけていけるでしょう。それは、おそらく7月から10月上旬までの自分自身への気づきがあるから。ここに至るまで、自分のホンネがあまりにブラックで「うわあ……」と引いてしまっていた人も、そういう時間があったからこその「心を込める」術を身につけた今があると思えるようになるでしょう。

今までどおりでないから対人関係がうまくいかない、会えないから何も始まらない。あなたが一生懸命接してもそういった扱われ方をされるなら、“その程度の関係”と思って距離を置くのもいいかもしれません。そうすることで、あなたがホンネでやり合える相手、相談できる相手といったものも見つかりやすいはずです。自分から理想の関係をつくっていく、というのも素敵な選択。「こんなふうにしてみましょうよ！」といった提案を喜んで受け止めてくれる人ならきっと、長く続いていく間柄にできるのだろうと思います。

対人関係にフォーカスする年ということで、結婚をはじめとするパートナーシップにも追い風が吹きます。秋から冬にかけては、おつき合いしてきた人と結婚に向けて話が進んだり、真剣におつき合いできる人との出会いが得られたりする時期です。愛しているのにぎくしゃくしがちだった人も、時間をかけて解決していこうという流れになっていくでしょう。今が難局にあるという人は、大切にし合える関係であるかを今一度考えてみてください。もしもあなたの尊厳を傷つけるような状態であれば、継続だけが幸福ではないのかもしれません。