【シャネル】のジュエリー、「ココ クラッシュ」​​｜人生を彩る名品図鑑

「ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」——この言葉を残したのは、言わずと知れた名デザイナー、ガブリエル・シャネル。

ツイードジャケットやリトルブラックドレスなど、今もなお愛されるアイコニックなスタイルを数多く生み出してきたガブリエルだが、そんな彼女がクリエイションに多用したモチーフのひとつとして有名なのが、“キルティング”だ。

1904年に当時の恋人、エティエンヌ・バルサンとともに馬術競技場を訪れたガブリエルが目を奪われたのは、騎手が身につけていたキルティングのジャケットやアーガイル柄のセーター。ガブリエルはそのエレガントかつシンプルなラインに深く魅了され、1920年に初めて、ファッションデザインにキルティングモチーフを採用する。そして1955年には、後に「2.55」と名付けられることになる伝説のキルティングバッグを発表。以降、キルティングモチーフはシャネルの長い歴史の中で、色褪せることのない輝きを放ちながら、女性たちを美しく飾るシンボルとして愛されてきた。

そんなメゾンにとって大切なモチーフが新たな形で脚光を浴びることになるのは、2015年のこと。シャネルのファインジュエリーコレクションに、キルティングをモチーフにした「ココ クラッシュ」が誕生したのだ。

タイムレスな美しさを放つ、キルティングパターンを刻んだ「ココ クラッシュ」のジュエリーは、目を奪う圧倒的なボリューム感と気品に満ちたオーラで、発売されると瞬く間に世界中で人気に。シンプルな中に力強いモダニティとエレガンス、そして個性を宿したユニークなデザインは、シャネルのエスプリを見事に体現し、メゾンを象徴するアイコンジュエリーとして確固たる地位を築いていった。

ゴールドに整然と切り込まれた、キルティング模様。それに相反するような、丸みのある滑らかでセンシュアルな輪郭。しなやかさ、躍動感、力強さ……。それらの多彩な表情を見事に調和させた秀逸なデザインは、凛とした存在感を放ちながら、身につける人のスタイルを完璧なものへと仕立ててくれる。

「ココ クラッシュ」の唯一無二の大胆なデザインからは、ガブリエルのクチュリエ人生を通して示し続けた、型どおりの生き方にNOを突きつける挑戦的なマインドや、心の情熱や衝動に従う自由なスピリットを感じ取ることができる。身につけるだけで気持ちをエナジャイズしてくれるパワフルな「ココ クラッシュ」は、お守りのように毎日身につけることで、人生のさまざまなシーンを輝かせてくれるはずだ。

また、ガブリエルが女性たちを窮屈なコルセットやデコラティブなドレスから解放し、機能性を備えたファッションを広めたという逸話はあまりにも有名だが、デザインの洗練性だけでなく、滑らかなつけ心地も追求した「ココ クラッシュ」は、まさにガブリエルの美学を受け継いだ逸品。存在感がありつつもモダンなルックスで他のジュエリーともレイヤードがしやすく、着用シーンや合わせる洋服を選ばない万能さも、高い支持を得る理由だろう。

多彩なカラーのゴールドやダイヤモンドで彩られた、「ココ クラッシュ」。ゴールドはイエロー、ホワイトといった定番から、シャネルを象徴するベージュまで展開。この“ベージュゴールド”は、ベージュをこよなく愛し、「ベージュに安らぎを覚えるのは、それが自然の色だから。」と語ったガブリエルのビジョンを反映した、シャネル独自の発色と輝きを放つ特別なゴールドだ。

そんな魅惑的な素材で製作されたコレクションは、絶えず新作も加わり、現在、リング、ブレスレット、イヤリング、ネックレスなど、70を優に超えるアイテムが揃っている。ここからは、充実の「ココ クラッシュ」の中から、SPUR.JPが注目したアイテムを一挙に紹介！

「ココ クラッシュ」の中でも高い人気を誇る定番のリングは、ミニ、ミディアム、ラージの、3モデル展開。重厚感のあるラージは、ひとつ身につけるだけでリュクスなスタイルを完成させる。

手に届きやすい価格帯のミニモデルリングは、ファースト・ココ クラッシュに選ぶ人も多数。爽やかなホワイトゴールドなら、スタイリッシュでノーブルな印象に。ジェンダーを問わず支持される1本。

繊細な煌めきに魅了されるダイヤモンド入りのリングは、1本でも十分な存在感があるが、他の「ココ クラッシュ」のリングとの重ねづけもおすすめ。ミニモデル同士はもちろん、ミディアムやラージモデルのリングともスタッキング可能。

キルティングモチーフが耳もとで大胆に揺れる、大ぶりのフープイヤリング。シャープでハンサムな佇まいながら、品の良いベージュゴールドが顔周りに柔らかなニュアンスを添えてくれる。

ゴールドとダイヤモンドのイヤリングが並んでいるようにデザインされた、新作イヤーカフ。アシンメトリーに装着できるシングル（片耳）タイプで、瞬時にモードなスタイリングに。

絶妙なボリューム感のペンダントトップが胸もとでチャーミングに煌めき、スタイリングのさり気ないアクセントに。アジャスターを留める位置で長さを4段階に調整できるので、他のネックレスとも重ねづけしやすい。

ゴールドをCに模ることで、COCOの「C」とCRUSHの「C」を表現した、遊び心あふれるデザイン。センターにセッティングされた一粒のダイヤモンドが光を集め、プレシャスに輝く。

繊細で華奢なラインがエレガントなムードを醸す、ミニモデルのブレスレット。華やかなパーティールックからTシャツなどのカジュアルスタイルまでマッチする、使い勝手の良さも魅力。

2024年10月にパリのグラン パレで行われたシャネル 2025年春夏 プレタポルテ コレクション会場を訪れた、メゾンのアンバサダーを務めるBLACKPINKのジェニー。目の覚めるような鮮やかなブルーでまとめたモードなスタイリングに、ホワイトゴールド×ダイヤモンドの「ココ クラッシュ」のリングがエレガンスを添える。キルティングバッグとのさり気ないリンクもスタイリッシュ。

同じくメゾンのアンバサダーを務める俳優のヴァネッサ・パラディも、シャネル 2025年春夏 プレタポルテ コレクション会場に来場。ロマンティックな小花柄が目を惹くドレス＆スカーフに、Cモチーフの「ココ クラッシュ」のネックレスを合わせた、パリジェンヌらしいボヘミアンスタイルを披露。Cモチーフの中でキラリと輝く一粒ダイヤモンドが、華やかさをプラスする。